スタディグループ赤坂会例会に参加してきました
院長の小森です。急に暑くなってきましたね。
体調を崩しやすい時期なので皆様ご自愛下さい。
さて前回のスタッフTの報告でも触れましたが、先週末に院長と衛生士2名はスタディグループ赤坂会に参加してきました。
スタディグループ赤坂会は私が卒業直後から所属している会であり、診療に対する理念の根本を学んだ場でもあります。
歯科医師は元より、歯科衛生士、歯科技工士も含め100名程が年3回一同に会して、症例発表を通して、ディスカッションをし、各々が日々の臨床のためのヒントを得る場でもあります。
今年度より私はその会の理事としても任命され、また今回は症例も提示し、朝から深夜までディスカッション尽くしの一日でした。
今回のテーマは「The Denture」、いわゆる入れ歯です。
不幸にしてたくさんの歯がなくなってしまった場合のオプションの一つとして昔からあるやり方です。
昨今は人工の歯根であるインプラントが全盛ですが、患者さんの高齢化や介護施設への入居の際に取り外しができる入れ歯というものも改めてその重要性が再認識され始めています。
症例を一部お見せします。
この方は上の歯の奥歯をほとんど失ってしまった方です。
一見して複雑そうな形をしていますが、「構造設計士」といって金属のフレームだけを作る技工士によって精密に仕上げられています。
金属のバネが乗る部分にはあらかじめ被せ物にも加工が施されています。
被せ物を作る技工士も匠の技が求められます。
完成した入れ歯です。通常の入れ歯は就寝時は外していただくよう指示しますが、このような入れ歯は失われた奥歯の代わりとなるため着けたままお休みいただきます。
入れ歯は欠損補綴のひとつの選択肢ですが、けっしてインプラントに劣るものではないと思います。
術者の技量によって治療の計画が変わらないよう日々精進していきます。