CASE 1
全顎咬合再構成したケース(より削らないアプローチ)
治療前
50代男性。古い詰め物、被せ物の下の虫歯の問題がありました。患者さんは歯の色と形も気にされていました。
デジタルデータからのシミュレーションを行い、3Dプリンターから製作したモックアップ(歯を削る前材料を盛り足して確認してもらう作業)を行いました。歯を削る前に仕上がりの状態をお伝えすることが可能です。
モックアップの上からセラミックの厚みに必要な量を最小限削ります。エナメル質を温存することで、歯の強度の確保、接着の向上に有利に働きます。
ラバーダム防湿下でセラミックのシェルを貼り付けていきます。適切な接着のステップを守ることで長期的な安定につながります。
治療後
術前、術後比較。歯の形態、色調の改善が認められます。
術前、術後比較(口元)。お顔のバランスに合わせて理想的なスマイルを作ることができました。
CASE 2
全顎的に咬合再構成(全てを作り直しする治療)を行った症例
治療前
70代女性。歯周病、歯の欠損の放置、歯根破折により咬合崩壊(噛み合わせが壊れ正常に噛めない状態)を起こしています。
最終段階の技工作業です。全体的な噛み合わせの再構築のためには精密な技工操作が不可欠です。
治療後
残せる歯は虫歯の治療、歯周病の手術(歯周組織再生療法)を行い、歯の欠損部分にはインプラント治療にて機能回復を行いました。(治療期間2年)
CASE 3
矯正治療(マウスピース治療)を組み合わせて全顎的に治療した症例
治療前
50代女性。叢生(歯列がガタついている状態)が目立ち、前歯のセラミックの歯はいずれも神経がない状態。将来的に歯が折れたりした場合の対応は複雑になります。
治療後
マウスピース矯正(インビザライン)にて歯列矯正後、整った歯列に対してセラミックのやり直しを行いました。(治療期間1年半)
CASE 4
矯正治療(マウスピース治療)を組み合わせて全顎的に治療した症例
治療前
30代女性。叢生(歯列がガタついている状態)が目立ち、前歯の神経がない歯の変色も気にされていました。治療の中断などで全体的な虫歯も目立ちます。
矯正治療後
基礎治療(虫歯の治療や歯の根の消毒)後、マウスピース矯正(インビザライン)により歯列不正を改善しました。この時点までは歯の変色はそのままです。
ホワイトニング後にセラミック治療
より削らずに美しくセラミックを入れるためホワイトニングを行いました。
その後前歯にラミネートベニア(シェル状のセラミックを接着する手法)を行いました。
CASE 5
矯正治療(インハウスマウスピース治療)を組み合わせて部分的に治療した症例
治療前
30代女性。右上の歯の違和感がある。マイクロスコープ下で精密検査したところ右上の5番目の歯に破折を認め抜歯が必要となりました。
治療前
治療前のシミュレーションの様子です。歯を抜いて被せ物を作るだけでは噛み合わせがうまくいかないため矯正治療が必要と判断しました。
スキャンデータ、CTのデータ、顔写真のデータを合わせて分析後、院内でプリンターをかけてマウスピースを作成しました。
(インハウスアライナー)
院内での作業の様子。3Dプリンタ、真空加圧プレス機などで精密なマウスピースを製作していきます。(インハウスアライナー)
治療後
アライナー矯正後(インハウスアライナー)右上にセラミックを入れました。
噛み合わせの関係が改善しているのがわかります。
CASE 6
全顎矯正治療(ゴムメタル)を行い非抜歯で2級を改善した症例
治療前
20代男性。歯の前突と叢生を主訴に来院されました。通常では抜歯をして矯正治療(通常2年以上)となりますが、ゴムメタルという特殊素材を使用し非抜歯で1年で治療を終えました。
治療後
ゴムメタルを使用し奥歯の一括移動を行っているため早く安定した噛み合わせを作ることができます。
前歯の前突感も大きく改善しているのがわかります。
CASE 7
全顎矯正治療(上:インハウス、下:ゴムメタル)を行い非抜歯で叢生を改善した症例
治療前
20代男性。正中離開(前歯の真ん中に隙間がある状態)と叢生を主訴に来院されました。
治療期間の短縮を図るため叢生の改善に関してはゴムメタルの使用、上顎はインハウスアライナー(ハイブリッド矯正)にて行いました。
本人の努力もあり4ヶ月で装置を外しました。
矯正治療中
治療後
CASE 8
口腔内スキャナーを用い全顎補綴を行なった症例(高齢者へのアプローチ)
治療前
70代男性。食道癌手術の既往があり喉が弱くなり歯科治療が困難になったとのことでご家族からのご紹介で来院されました。
全ての歯に虫歯がありましたが、虫歯の治療はされておらず穴を埋めてあるだけの状態でした。
治療中
ブロックごとに治療を進めました。喉に負担をかけないよう治療の際はラバーダム防湿を行なっています。
全ての治療はマイクロスコープ下にて行いました。(画像はマイクロスコープから撮影した動画からのキャプチャー画像)
治療中
通常の型取りも不可能だったため口腔内スキャナーにて光学印象を行い、セラミックを製作しました。
仮歯の情報も技工所に伝達し、最終的な被せ物を作る参考とします。
治療後
最終的なセラミックの状態です。治療中の体の負担を最小限にすることで治療を終えることが出来ました。
CASE 9
口腔内スキャナーを用い補綴を行なった症例(高齢者へのアプローチ)
治療前
90代男性。下の前歯がグラつくとのことでした。歯周病の影響で骨が溶けて歯が動揺している状態でした。
高齢のため治療の際の誤嚥のリスクもありデジタル機器を応用し治療を進めました。
治療中
口腔内スキャナーで光学印象を行い、データ上で歯の抜歯を行い、あらかじめ仮の歯を作成しました。
治療後
最終的なセラミックを入れた状態です。高齢の方でも安心して治療を受けていただくことが出来ます。